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クロスに繁殖したカビを除去するには?人気の素材や対策も紹介!

 

 

住宅に関する大きな悩みに、「カビによるクロス(壁紙)へのダメージ」があります。
ここでは、クロスを長持ちさせる方法やカビ対策を紹介していきます。

 

1.クロスのカビ取りを手軽にDIYで行う方法

市販のカビ取り洗剤はカビ除去効果が強いこともあり、クロスが破けてしまう原因ともなってしまいます。
壁そのものへのダメージにも繋がりやすいため、あまりにも頑固な汚れ以外での使用は避けた方が得策です。
クロス・壁への負担を考慮しながらカビ除去を行うには、「お酢」と「重曹」を使った方法が一般的で、
コスト面にも優れています。
お酢には殺菌効果が望め、カビを分解する力を発揮する重曹には、漂白効果が期待出来る一面もあり、
頑固な黒カビにも効果的です。
まず下準備として、お酢とお酢の倍量の水を混ぜ合わせたものをスプレーボトルで吹き掛けます。
次に、小さじ一杯ほどの重曹に水100mlほど混ぜたものをスプレーし、そのまま5分ほど放置します。
その後、雑巾などの柔らかい布で拭き取るだけのシンプルな方法でカビ除去が完了でですが、
きちんと拭き取ることが必須で、拭き残しがあるとカビの再発や壁の変色に繋がる恐れがあるので注意が必要です。

 

2.クロスの素材にも注目

一口にクロスと言っても種類は様々ですが、カビ対策を重点的に置くなら、
調湿性・通気性に優れた壁紙を選ばなければなりません。
中でもビニールクロス素材は、コスト・耐久性共に高く防水性にも優れ、汚れが落としやすく、
モノによっては消臭性・抗菌性・防カビ性を発揮する、クロスの中でも万能性に富んでいるのが特徴です。
寝室やキッチンの清潔性が特に重視される場所から、
子供部屋やリビングなどの人が集いやすく衛生面で気になる場所まで、
家の至るところで使い勝手が良く、豊富なバリエーションも特徴なことから、
室内空間のデザインにも重宝される優れものです。
逆に、使い所を注意しなければならないものに、「壁紙シール」が挙げられます。
これは、壁紙の上から貼り付けるだけという特徴から湿気が溜まりやすく、
壁紙や壁の内部にまでカビが繁殖しやすくなることが理由です。
特にキッチンやトイレなどの水回りでの使用は、カビ発生の温床となりやすいので注意が必要と言えます。

 

3.日頃のカビ対策でクロスも長持ち

クロスにカビが発生する原因は様々ですが、一番大きな理由は湿度が挙げられます。
湿度が60%以上になるとカビの活動は活発になり、室内温度が20~30℃、
ホコリやダニに汚れなどのカビの栄養分が加わることで、繁殖活動がピークに達します。
クロスにカビを発生させないためには、

 

・家具と壁の間にスペースを確保する

・除湿器で湿度をコントロールする

・こまめに掃除をする

 

などが主な方法です。
壁紙の交換の際に家具を移動させ、壁側にカビがびっしりこびりついていて驚いた経験はないでしょうか。
カビは湿気が溜まりやすい部屋の隅や日が届かない場所、すなわち家具の裏側は繁殖するのに最適な場所で、
放置しやすい場所ということもあって壁側にドンドン広がっていきます。
そのため、家具と壁の間に10センチほどの隙間を作っておくと、空気が行き来しやすくなり、
これだけで壁紙にカビが発生しにくくなります。
カビの繁殖ポイントであるクローゼットや、
トイレに下駄箱などの湿度が高まりやすい場所には除湿器を活用することがオススメで、
湿度を低下させるだけでなく結露対策にもなり、二重でカビ対策に効果を出します。
部屋を清潔に保つことも効果的で、湿気を帯びているキッチン回りは特に要注意です。
キッチンが不衛生な状態だと、シンク回りのクロスにもカビが侵食してしまうこともありますので、
常に綺麗にすることを心掛けてください。

 

まとめ

ここで紹介した方法はあくまで、クロスなど表面上に発生したカビに関することです。
壁の内部にまで侵入など、繁殖が進むとシックハウス症候群の原因になるなど、健康面にも悪影響を及ぼします。
根本的な除去で、生活空間のみならず健康面でもクリアな環境にしたいなら、
リフォーム業者に依頼することがオススメです。