外壁工事の予算は幾ら？坪数から費用を計算する方法と注意したいポイントまとめ

昼夜を問わず野晒しになっている家の外壁は、建物の構造の中でも、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

リフォームによって美観を回復させたり、イメージを一新したりするのはもちろん、家自体を守るためにも外壁の存在は重要です。今回は、そんな外壁工事の予算について、詳しく見ていきましょう。

 

１．補修を伴う外壁塗装工事の費用目安

外壁工事の中でも、外壁塗装はポピュラーな存在です。外壁を塗り替えるだけなので、外壁工事のうち、リーズナブルな費用で済むのが特徴。

塗装は、建物を強い塗装被膜で覆い、外壁へのダメージを低減するために行います。

 

外壁塗装工事の費用は、1坪当たり2万円～5万円程度で計算するのが目安です。

この坪単価に、建物の面積を掛け合わせると、だいたいの予算がわかります。

 

必ずしも、この通りになるとは限りませんが、一般的な外壁塗装なら、おおむね、この予算範囲に収まるでしょう。

具体的には、良く見られる30坪の住宅なら、60万円～150万円程度になると予想されます。

 

このように見積もり予算に開きがあるのは、塗料や使う足場の違いなどが原因です。

なお、注意したいのが塗装だけではなく、外壁の下地補修が必要な場合です。

 

塗装の際には、下地をクリーニングするケレンと呼ばれる作業の他、ひび割れの補修、コーキングの打ち増し・打ち直しがあります。それぞれ、1坪当たり500円～2,000円位で計算するのが予算の目安です。

 

２．外壁張り替え工事に要する予算の目安

 

外壁工事の中でも、壁材を張り替える工事は良く行われています。

外壁にはサイディングと呼ばれる板状の資材の他、タイルやモルタル、ALCが使われているのが一般的。

 

これらの壁材と下地をいったん剥離して、新しく壁材を設置するのが、外壁張り替え工事です。

1坪当たりの予算は、使う壁材によって大きく異なるので注意しましょう。

 

あくまでも目安ですが、1坪当たり4万円～10万円以上になるケースもあります。

30坪の場合ですと、120万円～300万円位が一般的と予想できます。

 

張り替え工事においては、サイディングボードが比較的リーズナブルで、タイルやALCは少し高価。

ただ、耐久性もそれぞれ異なるので、安い方が良いとは限りません。

 

単価が安くても、耐久性が低いと短期間で張り直しが必要になるため、最終的には出費が増える可能性もあります。

また、現在は張り替えるだけではなく、既存の外壁の上から、新しい壁材を重ね貼りするカバー工法も登場しました。

 

外壁の剥離作業が必要ない分、リーズナブルな費用で施工できるのが魅力です。

 

３．外壁工事の際に気を付けたい予算のポイント

外壁工事の際には、屋根も一緒にメンテナンスすると費用を節約しやすいです。

足場や養生シートの準備を考えても合理的に作業できるので、検討してみましょう。

 

外壁工事だけ、屋根修理だけと単発で依頼するのに対して、割引が期待できます。

また、予算を調査する時には、複数の業者に見積依頼を出すのがおすすめです。

 

それで突出して高い・安い業者があると、注意して下さい。

また、予算の内訳を詳しく調べることが大切です。

 

費用が横並びでも、業者によって見積もりの内訳は異なっているケースが多め。

できるだけ、どの作業にいくらかかるのか明示している業者を選ぶと安心です。

 

外壁工事としては、部分的に補修するだけで良い場合もあります。

全て張り替えるのが予算的に厳しい場合は、部分補修を検討してみましょう。

 

ただ、自己判断は危険なので、信頼できる業者に相談するのがおすすめです。

外壁はしっかりと補修しないと、柱などの内部構造にまで影響が及ぶので、慎重に見極めて下さい。

 

まとめ

外壁工事の予算について紹介してきました。

比較的リーズナブルな塗装工事と、張り替え工事の2種類のメンテナンス方法が良く使われています。

 

自宅の外壁がそろそろ気になっている時や、10年以上メンテナンスしていない場合ですと、一度、点検をしておいた方が良いかもしれません。