小規模から大規模なものまで、屋根工事の種類をご紹介！


 

 

普段からお家の屋根をじっくり見たり、気にすることは少ないでしょう。
しかし、屋根も経年劣化によりリフォーム工事や台風などの災害により修理が必要になってきます。
そこで屋根工事にはどのような種類があるのか、ご紹介します。

 

■屋根全体を直す工事

屋根工事の種類は大別すると、屋根全体を直すものと一部のみを直すものに分かれます。
ここでは、屋根全体を直す屋根工事をご紹介します。

 

①葺き替え

これまでの屋根を解体し新しい屋根に葺き替える工事で、屋根工事のなかでは最も大規模な工事になります。
雨漏りを防ぐための防水シートや、
その下にある野地板も併せてメンテナンスをするので安心が長続きするのが特徴です。
築年数の長い家が検討することが多く、この機会に軽量の屋根素材に変えて耐震性を向上させることもできます。

 

②葺き直し

これまで使用していた瓦などの屋根材を再利用して屋根を葺き替える工事です。
防水シートや野地板のメンテナンスはもちろん、
瓦を再利用するのでコスト削減や家の外観が変わる心配がありません。
ただし、瓦の損傷があまりにも激しかったりすると再利用が難しいので工事をできないこともあります。

 


③重ね葺き（カバー工法）

これまでの屋根に新しい屋根を被せる方法です。
屋根を解体しないので廃材料が抑えられコストが下がることや、
屋根が二重になることで断熱性や遮音性が上がります。

 

④塗装

常に雨風や日光にさらされている屋根はダメージを受け塗装が必要になることもあります。
塗装することで見た目の美しさはもちろん、防水性も上がるので屋根の寿命を延ばすことができます。
金属屋根やセメント瓦、スレート屋根などは定期的に塗装することをおすすめします。

 


■屋根の一部を直す工事

ここからは、屋根の一部を直す屋根工事をご紹介します。

 

①漆喰工事

瓦を固定しずれないように支えているのが漆喰です。
この漆喰の劣化は瓦よりも早いため、瓦のずれや落下を防ぐために定期的に補修が必要になります。
あまりにも工事を後回しにすると事故や屋根全体を工事することになります。

 

②棟板金の交換

傷んだ棟板金を新しいものに交換し、強風によって飛散する事故を防止します。
この機会に更に強風対策を強化した棟金板にするのも、ひとつの手です。

 

③雨樋工事

軒先から流れ落ちる雨水による被害を防ぐために、屋根のすぐ下に取り付けてある集水器具が雨樋です。
こちらも経年劣化してくるので、定期的に交換しましょう。

 

④防水工事

ベランダや屋上など、屋根がなく雨水が直接建物に当たることもあります。
経年劣化でヒビができればそこから雨漏りが起こるので、定期的に防水工事をする必要があります。

 

⑤天窓工事

都会など狭い場所に建物が密集することが多い近年は、
プライバシーを守りながら少しでも光や風をとりこもうと、屋根に天窓を付けているお家も増えています。
古い天窓は雨漏りのリスクも出てくるので、定期的なメンテナンスや交換が必要です。

 

■まとめ

このように屋根工事には様々な種類があり、大別すると屋根全体を工事する大規模なものと、
屋根の一部を工事する小規模なものに分かれます。
常に雨風や日光にさらされている屋根は、定期的に屋根工事や補修を行うことで、
建物全体の寿命を延ばすことにつながります。
もちろん、毎日を快適に過ごすためにも屋根工事はとても重要なことです。
屋根工事にはどのような種類があるのかを事前に知っておくだけでも、
今後リフォーム工事を検討する際に役立ちます。
また、今後の生活スタイルを考えて、どのような屋根にするのかも併せて考えておくこともおすすめします。