雨樋工事で雨漏りから家を守る！気になる費用相場や業者の選び方

住宅やマンションビルなど、形は違いますが、どんな建物にも必ず取り付けられているのが雨樋（あまどい）です。
何となくイメージがあるものの、実際にその役割や重要性については、
あまり知られていないケースが少なくありません。
そこで今回は、雨樋の機能や雨樋工事の費用相場、そして業者の選び方について解説していきます。

・雨樋工事をする前に知っておきたい！雨樋の役割

雨樋工事をする前に、そもそも雨樋とはどのような役割なのか知っておくことは大切です。
雨樋は、文字通り雨や雪解け水といった水を地下や下水に排水する役割を持っています。
この雨樋が存在しないと屋根を伝ってきた雨水が直接、下階部分の屋根や庇、
地上に落ちることで雨音がとても大きくなるのです。
さらに水で泥がはねて外壁を汚すこともあります。
屋根に落下してきた雨の全てが破風板や軒、外壁を伝うことになるので、
雨染みや汚れ、放置してしまうことでカビの発生や家屋の破損をすることにもつながります。
加えて、外壁にひびが入れば、そこから浸水して雨漏りの原因になることも少なくありません。
このように雨樋は、建物の快適性や美観、そして破損や雨漏りから守る重要な役割を持っています。
そのため、雨樋の破損を放置すると、建物の寿命を縮めてしまうのです。
雨樋工事は、こういった建物のトラブルを未然に防ぐという意味で、こまめに行っておくのが重要といえます。
雨樋工事は、リフォームでおざなりになりがちです。
しかし、リフォーム後の美観を守ったり、屋根の寿命を伸ばすという意味でも雨樋工事も合わせて行いましょう。

・気になる雨樋工事の費用相場を紹介

雨樋工事は、板金屋さん（建築板金）と呼ばれる家屋の屋根や雨樋の部分を工事をする専門の業者さんが手掛けます。
その費用相場は、広く大体5,000円から60万円程度です。
約5,000円程でできる工事内容は、雨樋の掃除です。
雨樋は長年使用していると泥やホコリがたまり、さらにそこから雑草が生えてくることもあります。
そして、こういったものを取り除くのも雨樋工事の一種です。
足場が不要で部分的な修理の場合は、約2～6万円程が相場です。
雨樋の一部分が破損していたり、屋根に上ってすぐに修理できるこの雨樋工事は、比較的安価です。
角の工事が一番高額で、約6万円程度かかります。
足場が必要で部分的な修理の場合は、費用が約12万円から20万円程と一気に跳ね上がります。
これは足場工事などを行うため、どうしても割高になってしまいます。
可能であればここまでのレベルになる前に早めにメンテナンスしましょう。
最も費用が掛かるのが雨樋の全交換を行う雨樋工事で、これは約25万円以上、
高額なケースでは約60万円ほどを超えます。
これは、雨樋の撤去や雨樋を支えている金具も取り除く大規模な雨樋工事です。
新たに金具を取り付けた後は新規の雨樋を取り付ける規模の工事になるため、当然足場も広範囲に設置します。
このように雨樋のリフォームも工事内容によって大きく異なるのが特徴です。

・雨樋工事の適切な業者の選び方とは？

高額になるケースもある雨樋工事ですが、業者を選ぶことでコストを下げることができます。
「雨樋修理専門店」や「屋根修理業者」といった専門の建築板金屋さんに頼むのがおすすめです。
ただし、雨樋以外も工事が必要になるケースも多いので、
分からない場合は総合的なリフォーム業者に依頼しましょう。
また、これ以外の選び方として、優良な業者であれば、具体的な修理パターンを複数提案してくれます。
そして、こちらの希望をヒアリングしてくれるはずです。
加えて、複数の修理業者に見積もり依頼をし、打ち合わせしてみて一番要望に合わせてくれる業者を選びましょう。